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2005年09月24日

読書レビュー:「生体肝移植」

久しぶりに紹介したくなるような良い本を読んだので、レビュー。

「生体肝移植」 後藤正治著 岩波新書

本書は、ノンフィクションライターが取材した結果を元に書き起こしたもの。
移植医療の歩みがそこに詰まっているといっていい。

いまでこそ、移植医療は新聞の記事にもならないような一般的な医療としての地位を
確立しているが、脳死移植の激しい議論があったのが記憶に新しいのを始め、
そこには、数々の苦難が有った。

その歴史とともに、現場には数々の人間ドラマが行き来し、そして、結末は、二つに分かれる。

筆者は冷静に、その全てを書き出してると思う。
下手な映画を見ているより、よっぽど感動した。

移植医療に興味のある人、病床の人間ドラマに興味のある人には
ぜひおすすめしたい一冊になった。

ps.
小中高とかなり持病に悩まされたため、病床の気持ちには、凄く同調するものがあるんですよね。
書く小説には、必ず医者が出てきますし。

投稿者 桜川 : 2005年09月24日 04:07

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