2006年01月21日
peterさんへの回答
”一番の被害者”のエントリーに対してのpeterさんのコメントへの回答です。
長くなってしまったので、エントリーにしました。
以下、長文。
もちろん、その組織の看板をしょって仕事をしていた以上、
対外的には、責任を持つ必要が有ります。
仕事をする上で当然の事です。
金額的な面や社会的な面から言えば、一番の被害者は
顧客や取引先や投資家でしょう。
でも、取引会社は取引先を変えればいいし、顧客はサービス提供元を変えればいい。
精神的には、相対的に(あくまで相対的にですが)楽です。
だけど、仕事先はそう簡単に変える事はできない。
だから、精神的に一番被害を受けたのは、一生懸命、まじめに仕事をしていた
人達じゃないかと思うんです。
日本では良く有る事ですけど、
不祥事が発覚すると、組織の全員が、
そういう性行を持っていると疑う傾向が有ると思います。
マスコミも組織の者であれば容赦なく攻撃する。
それを乗り越えて信用を取り戻していかなければいけない。
それは、大変な苦痛だと思います。
それだけの意欲がある人は新体制の下の方が能力を発揮できる。
社会的にも、その方が有益だと、(個人的には)思うのです。
その点が最も言いたかった事です。
(もちろん、多少なりとも今回の事件に関与した人間が逃げる事は絶対に許しません。)
ちなみに、組織に忠誠を尽くして、仕事に忠誠を尽くさないタイプの人間が
一番嫌いなタイプです。
以下、余談ですが。
自分は、組織というのは、ステージだと思ってます。
お客に喜んでもらうための演目(仕事)を遂行するステージ(組織)。
だから、一つの演目が終わるまで(仕事に一区切りが付くまで)は、
全力を尽くして遂行する必要が有るけれど、
次の演目、ステージは、選択の余地がある。
だから、自分が組織を作るとなったら、演目に合わせたステージを
柔軟に創っていきたいし、自分の創ったステージ、演目にはもったいない人材を
無理に押しとどめようとする気は有りません。
もし、組織の中に、自分よりその仕事に対して経営の任に相応しい人間が居れば、
自分は経営者を降りるでしょう。
その点で、組織よりも仕事の方に忠誠を尽くすと冗談ぽく言っただけです。
理想論では有りますし、現実的には遂行できないのも分かっていますが、
その理念は忘れたくないです。
理念については、絶対に正しいものなんて無いはずですし、
現実味が無いと一笑に付してもらっても結構です。
思想の問題になるので、この件については議論を止めましょう。
こうして議論してみると、自分の未熟さが身に染みます。
これからも気になる事があったらご指摘下さい。
投稿者 桜川 : 2006年01月21日 22:00
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