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2006年01月20日

忘れられがちな被害者

ライブドア事件。
不本意にも、ライブドアの名前は、こういう形で証券市場に半永久的に残る事になってしまいました。

今回の事件での被害者をあげてみましょう。

1、ライブドア株ホルダー
金額的には多大な損害を受けました。
2、個人投資家全般
自分が投資してない企業の事件で巻き込まれるのは納得がいかないものが
有ったと思います。
3、フジテレビ
被害は大きいでしょう。取締役まで送り込んでいたわけですから。
4、取引会社
特に、ライブドアに物品・サービスを納入していた会社は、業績が悪化すると思います。
5、ITベンチャー
新規公開がやりにくくなる+株式での資金調達がやりにくくなる+同じ業界の会社だという事で悪いレッテルを張られるというのは、かなりの被害です。
ベンチャービジネスへの意欲が衰える事も忘れられがちな被害です。

以上にあがっていない、忘れられがちな被害者がいます。
それは、誰だと思いますか?

それは、事件に全く関与せず、ライブドア傘下で汗を流していた一般従業員だと思います。
忘れてはいけません。
会社の成長を信じて、昼夜分かたずに正直に働いていた人達が傘下には
たくさん居ます。
特にこの1、2年に入ってきた従業員は、ライブドアに憧れて入ってきた人も
多いでしょう。
それが、こんな形で裏切られた。

通常の業務をやっていても、
会社名を出しただけでレッテルを貼られてしまう。
精神的重圧は相当なものだと思います。

企業の運営のやり方が、末端の業務にまで影響を与えてしまう。
企業運営に失敗すれば、末端の従業員まで悪影響が及ぶ。
これが、経営者の責任。
起業家を目指す者(自分も含めさせてください)が肝に銘じなければいけない事だと思います。

従業員にとっての救いは、
ITベンチャーは、恒常的に人材不足ですから、転職という選択肢も豊富に有るという事でしょう。
それに、優良な子会社、業務は、他のITベンチャーが買い取るでしょう。
ですが、その場合、携われる仕事がどうなるかは全く分かりません。

社内に留まるにしても、絶対に体制変革をしなければいけないでしょう。

どの道へ進むにしても、困難は待っていますが、
従業員の方々には、早く新しい体制で頑張って欲しいです。

ps.
もし、堀江氏が、宮内氏等がやっていた事を本当に知らなかったとすれば、
堀江氏も被害者と言う事になるでしょう。
これも忘れられがちな事です。
しかし、会社内で起こった事の全てに対して、経営者は責任を取らなければなりません。

コメント欄での議論の経緯を残すため、旧エントリーを以下に記載します。
独善的な部分が多い文章なので、議論の経緯を知りたい方のみお読み下さい。
(旧表題:一番の被害者)

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ライブドア事件。
不本意にも、ライブドアの名前は、こういう形で証券市場に半永久的に残る事になってしまいました。

さて、今回の事件での一番の被害者は誰でしょう?

1、ライブドア株ホルダー?
いや、投資は自己責任なのですから、妙な値動きをしても投資を続けた事にも一端の責任があります。
2、個人投資家全般?
上記の通り、自己責任ですから、事件・事故のリスクは受け入れなければいけません。
3、フジテレビ?
確かに買収を仕掛けられましたし、ライブドアと業務提携していたから、被害は大きいでしょう。
しかし、ビジネス上、契約に至ったからには、契約した責任が生じるので、一方的な被害者では有りません。
4、取引会社?
相当な被害では有りますが、ビジネスにはリスクが付き物。
一番の被害者とはいえません。
5、ITベンチャー?
新規公開がやりにくくなる+株式での資金調達がやりにくくなる事を考えれば、
二番手ぐらいに位置してもいい被害者だとは思います。
ベンチャービジネスの意欲も衰える事が予想されます。

違います。被害者では有りますが、一番ではないと思います。
一番の被害者。
一番の被害者は、ライブドア傘下で汗を流していた一般従業員だと思います。
忘れてはいけません。
会社の成長を信じて、昼夜分かたずに正直に働いていた人達が傘下には
たくさん居ます。
それが、こんな形で裏切られた。

通常の業務をやっていても、
会社名を出しただけでレッテルを貼られてしまう。
精神的重圧は相当なものだと思います。

企業の運営のやり方が、末端の業務にまで影響を与えてしまう。
企業運営に失敗すれば、末端の従業員まで悪影響が及ぶ。
これが、経営者の責任。
起業家を目指す者(自分も含めさせてください)が肝に銘じなければいけない事だと思います。

救いは、ITベンチャーは、恒常的に人材不足ですから、転職先は豊富に有るという事でしょう。
それに、優良な子会社、業務は、他のITベンチャーが買い取るでしょう。
従業員の方々には、早く新しい体制で頑張って欲しいです。
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投稿者 桜川 : 2006年01月20日 21:20

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