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2005年10月22日

ネットの歴史

インターネットはアメリカで生まれ育ったもので有るだけに、
いつも、アメリカの歴史との類似性を感じてしまいます。

軍の手を離れて大学や研究所がネットで結ばれた時。
これはアメリカの歴史で言えば、本当に初期の移民と言えるでしょう。

有望性を感じたいくつかの企業や民間団体が繋がった時。
これは、アメリカ建国の時と類似性が無いでしょうか?

色んな組織個人が繋がるようになって急激に規模を拡大した時。
これは、間違いなく西部開拓時代と類似していると思います。
インターネットの無法さが問題になった事と考え合わせても、この類似性は面白いと思います。
そう考えてみると、ネット上の掲示板は荒くれ者たちが集まるパブと言うところでしょうか?

そして、今、インターネットは、アメリカの歴史で言えば産業化と都市化の時期に来たと言えるのではないでしょうか?
マーケットプレイスやオークションがれっきとした産業になり、
ポータルサイトは、それらを纏めて一つの中心街を形成している。
個人は、ブログという一軒家を持ち、コミュニティーを形成している。

このインターネットの産業化と都市化、
つまり、情報の集積化と質の向上は、どんどん追求されていくに違い有りません。
インターネットの開拓時代から知っている身からすれば寂しい気持ちもありますが、
それが時代の流れというものでしょう。

急激な開拓によって、インターネット上で行えるサービスの範囲は、
ほぼ開拓され尽くしたと言ってよいでしょう。
開拓され尽くしたからインターネットはもう発展しないという論も有りますが、
そんな事は無いと思います。
ネットの世界には、トラックが通り抜けられるような隙間が
そこらじゅうに有るような気がします。
もちろん、これまでのような大発展はもう望めないとは思いますが。

これからは、質の向上と情報の組み合わせが新たな競争要因になるでしょう。
高度成長期から、安定成長期に。
ネットの世界は、間もなく、その転換点を迎えると思います。
いや、もうすでにその転換点を迎えているのかもしれません。

投稿者 桜川 : 2005年10月22日 07:16

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