« そういえば | メイン | 小説掲載2月15日まで »

2006年02月08日

公開アイディア:疾病対策ファンド

最近は、株式市場が堅調な事も有って、投資信託も花盛りです。
もちろん、投資信託(ファンド)は、基本的に利殖が目的ですから、資産額を増やさなければ行けません。
しかし、ファンドという仕組みは、資産額を上げて利殖を図る以外にも使えるような気がするのです。

(公開アイディアの取り扱いについては、公開アイディアの目指すもの参照)

もしかしたら、もう有るのかもしれないですが、
疾病対策ファンドというのはどうでしょうか?
特定の疾病に対して、研究や開発を進める企業に重点的に投資する
ファンドです。

例えば、ガン対策ファンド等です。
これは、ガンに対する医療研究や新薬開発を
する企業に投資するファンドです。
これらの研究開発投資は基本的に短中期的に業績を悪化させます。
もちろん、研究・開発が成功すれば大きな利益を得ますが、
成功するのは、少数の企業です。
それでも、ガンに対する対策の研究、開発に重点を置く企業に
重点的に投資をするファンドです。
新たにガンに対する研究開発に投資する企業の投資資金の受け皿に
なるというのも良いかもしれません。
研究開発を減速させたり、休止したりする事についての
圧力としても働くと思われます

もちろん、そんなのはNPOに対する寄付でいいじゃないかと
思われるかも知れません。
しかし、ファンドにするメリットは有ります。
重要なのは、寄付と違って、関係は長期に渡るという事です。
研究の成果が思わしくなければ一度投資した資金を
引き上げる事もできる。
つまり、研究開発の成果に対応させる事が出来ます。

利益を追求しないファンドは、投資家にとって意味が無いと
思われるかも知れませんが、ある程度の需要はあると思います。
なぜなら、より良い疾病対策というのは、誰かが発明しない限り、
お金で買えないものだからです。
もし、投資家がその疾病に掛かっていたり、その疾病に
近い位置にあれば、投資対象として上がってくるのではないでしょうか?
自分も持病に対するファンドがあれば投資対象として考えます。
その他にも、富裕層等が名声を得る為に使うという事も
考えられるのではないでしょうか?

金融というのは、社会にとって必要なところに資金が回るように
出来上がってきたものです。
その理念からいえば、疾病対策ファンドは設定されれば、
非常に有用な投資商品であると思います。

以下、疾病対策ファンドのメリットとデメリットを挙げます。

メリット
・掛け捨てでは無いので、寄付よりも多額の資金を集められる。
・疾病対策という投資対象が明確。
・寄付と違い運用報告が義務付けられている。
・資金の移動により、研究開発を促進させる事が出来る。

デメリット
・研究開発の動向に重点を置く為、利殖として考えた場合の
パフォーマンスは著しく悪くなる。
・将来的にも営利性の見込めない投資は出来ない。
・ファンド購入者がどこまでの損失を許容できるかが不明確。

ps.
確か、このアイディア
%E5%89%8D%E3%81%AB%E4%B8%80%E5%BA%A6%E6%9B%B8%E3%81%84%E3%81%9Fような気がするのですが、
良い機会なので正式に纏めました。

投稿者 桜川 : 2006年02月08日 23:01

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://active-space.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/274

コメント

コメント待ってます




保存しますか?