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2008年10月06日
エンターテイメント=薬剤論
趣味で創作(執筆・作曲・イラスト等)する友人が結構多いので、
良く創作論について議論します。
(そういえば、二人は本業)
で、最近辿り着いた結論がこれ。
エンターテイメントは精神に作用する薬剤である。
そう仮定すると色んな現象に適合するような気がします。
例えば、同じ作品に対する評価がなぜバラける時が有るのか?
人によって求めている薬効も違うし、各個人のレセプター(まあ、喜怒哀楽のツボみたいなもの)も違う。
だから、同じ薬剤(=作品)であっても人によって評価が違う。
薬剤だから薬効が強い(=刺激が強い)作品は、副作用も強い。
副作用が強く出た人は嫌いになるのは当然でしょう。
例えば、王道すぎる展開をつまらないと思う人間が多いのはなぜか?
何度も薬を連用していると耐性が出るように、
何回も同じ展開を使われると飽きるのではないでしょうか?
子供の頃は王道的展開で充分感動できるというのもそういう理由のような気がします。
一昔前の流行が突然ブームになる事が有るのも、
耐性が薄れてきた結果という理解が出来ます。
等々、精神的薬剤論で結構説明できてしまうような気がします。
常に、より薬効が強く、副作用が緩やかな作品を作らなければいけない。
良質のエンターテイメント作品を作るというのは大変な仕事です。
PS.
余談ですが、その論でいけば、
エンターテイメント中毒者が存在するという現象も理解できるような気がします。
エンターテイメントは自分の精神状態に適した作品を適度に受容するのがベストだと思いますが、
事前にそれを知る事の出来るシステムとか有ったら、結構評判になるでしょうね。
投稿者 桜川 : 2008年10月06日 23:40
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