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2005年10月31日

悪意の素

悪意というものは相手に関心を持つ事から始まる。
なぜなら、
(以下、長文です。)

最大の悪意は、自分が欲しいものを相手が占有している事から生じるからだ。

だから、金持ち、有名人、美男、美女が悪意の対象になってしまうのは、
残念ながら仕方の無い事。
経済摩擦や、テロ行為だって、他の要因が大きいにしろ、その要因が無いとは言えない。

問題なのは、悪意は反射されやすいという事。
人間は自身が当たり前の様に持っているものに気づく事は少ないから、
悪意を受ける側にしてみれば、
”なんでそんな事にいちいち悪意を向けるのか?”
と思う事の方が多いだろう。
だが、悪意を向ける側にすれば、それが重大な事になってしまっている。
悪意を受ける側は、それに気づかずにを無意識的に悪意を反射してしまう事が多い
悪意を受ける側に責任は無いのだが、
その心理について知っておく事は必要だと思う。

自分が哀しいと思うのは、悪意を向ける側も悪意の犠牲者だという事だ。
悪意は悪意を受ける側の存在を前提とする。
だから、対象が消滅するか、自身の悪意を解消する努力をしない限りは、
一生その悪意に引きずられて生きる事になる。
いや、対象が消滅したとしても精神構造が残る事は多い。

いずれにしろ、関心の高い対象に悪意を向け続けなければいけない事は不幸だと思う
その悪意を持つ事が無ければ、精神エネルギーをもっと別の方向に
生かせたはずなのに。

何にしろ、悪意を向ける側がその事に気づかない限りは、
悪意は解消される事は無い。
じゃあ、どうすれば良いのか?
とりあえず、強制的に心理的距離を置くしかないだろう。
残念ながら、人生経験の浅い自分には、これ以上の答えを出せない。
多分、何年後かにこのエントリーを見たら、
またこのテーマについて書こうと思う。

投稿者 桜川 : 2005年10月31日 01:52

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