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2006年07月21日

「勝海舟の人生訓」PHP社刊-読後感想

「批評は他人のもの、行いは自分のもの」

本の中で一番印象に残った言葉です。
批評は、その時々によって変動する自分ではコントロールできない事。
しかし、行いは変動する事なしに自分で築き上げられるもの。

正に勝海舟自身の人生を表した良い言葉だと思います。

幕府という組織の中にいながらも、国の大局を見据えて、
自分の能力を遺憾なく発揮していった。
例え、それが反幕府勢力の伸張を引き起こす事になろうとも。

基本的に短気な人だったらしいので、
論旨が矛盾している言動も多少見受けられますが、
それだけ、めまぐるしい時代だったという事なのかも知れません。

竜馬との師弟コンビ。
それが無ければ、維新があれだけ短期で成し遂げられる事は無かったでしょう。
長期の内戦に発展していたに違い有りません。

常に大局を見据えて、自分の能力をどう発揮していくかを考えなければならない。

組織というものの意義が捉えられなくなり始めている現代において、
2つの組織に属して時代を率いた勝海舟という人物は、
大いに見直されるべき人物だと思います。

ps.
「生産点から離れた人間は、精神論に沈溺する」
次に印象に残ったのが、この言葉です。
生きる目標を失った自殺者が増えている現代、
先進国で自殺者が増えている現代にぴったりと当てはまると個人的に思いました。

投稿者 桜川 : 2006年07月21日 01:23

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