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2006年07月25日

一行の文字数

一行の文字数が、なぜ固定化されるようになったのか?
それは印刷技術によるものではないでしょうか。

昔の印刷方法は漢字・仮名一文字ごとの活字印を
ストックの中からピックアップしてきて組み上げ、
それにインクをつけて紙に押し当てる事で印刷していたと聞いています。

つまり、全て揃えた時に、安定して印刷する為には、
全体として、きっちり四角形になっている必要が有った。
だから、一文字一文字の文字の大きさとなる枠の四角形の大きさも
一定に決める必要が有り、加えて、
一行の文字数も固定する必要が有った。
という事だと思っています。

結局、一行の文字数を合わせるというのは、
印刷という技術の制約によるものな訳です。

インターネット上の文章を見ればその制約が無い事が分かります。
インターネット上では、文章が複数行に渡る時は、
一定の文字数ではなく、文章的に区切りの良いところで改行するのが
一般的です。

なぜなら、そちらの方が理解しやすいからでしょう。

時々、ネット上の文章が文章表記の規則に合致していないと嘆く人が居ますが、
ネット上の文章に出版物の規則を全て持ち込むのはどうなのかと思うのです。

出版物の為の表記規則は、上記したとおり、印刷の為の制約から来るものが
多いからです。

もちろん、読み手の読みやすさに寄与する制約は、ネット上の文章としても
守っていくべきものだと思います。

例えば、
行の途中で文字の大きさを変えない、
長文は段落分けする、
引用時は引用元を明示する、
難解な言葉には注釈(リンク?)を用意する、
等です。

結局、文章というものは、
読む側に理解しやすいのが一番重要だと思います。
電子媒体上の文章の表記規則について、
新しい規約を作るべき時に来ているのかもしれません。

投稿者 桜川 : 2006年07月25日 00:06

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