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2009年08月10日
皆既日食旅行記 in China 2日目前編
朝起きて、シャワーを浴び、朝食まで少し時間が有ったので街歩き。
隣にフォルクスワーゲンのディーラーと近くにコンビニらしき店が有るのを発見した。
まだ通勤時間帯で無いのか、部屋に戻ってテレビを付けたら、朝のニュースらしき番組をやっていた。
中国なので、外国の番組のチャンネルは全く無かった。
中国らしく、朝食のレストランは円卓。料理はバイキング方式だった。
日本でも見慣れているような形の食材がほとんどだったので、テーブルに持ってきて食べるが、なぜかほとんどの食材、予想した味とは違う味。
確かにまずくは無いんだけど、やっぱり饅頭に具が入ってないとかは違和感が。
食事を食べ終わったら、急いで荷物をまとめてフロントでチェックアウト。
集合時間15分前にだったので、それからバラバラとロビーにツアー客が出てきた。
が、バスが着いていないのでしばらく待たされた。
バスが着いたら、乗り込んですぐに出発。
前日夜中にここに付いてから5時間くらいしか経っていないので、眠そうにしている人が結構居た。
走りながら、街を眺める。
至る所で道路工事とビルの建設工事をしているところを見ると、やっぱ急発展している都市なんだなと思う。
しかし、秋葉原のラジオデパートみたいな店構えが多いのはどうしてだろう。
少し経つと街には人が溢れ始める。
大きな通りには二輪車専用道が整備されていて、交差点ともなると自転車やらバイクやらが100台くらい信号待ちしているのは圧巻だった。
程なくして高架道路(日本でいう自動車専用道路)へ。ラッシュアワーらしく混んでいた。
現地ガイドの人が上海の現状等を説明し始める。
やっぱ、上海でも一等地は都内と遜色ない値段なんだなと思いつつ、ボロボロのアパートとか見ると、何となく、上海市内の格差というものを感じる。
建物を見ていて気づいたのだが、中国の住宅って、テラスというかベランダというか、そういう部分の外側がまたガラスで囲まれているのは何故なんだろう?
しかし、狭い土地に20階建てぐらいの高層ビルが建っているのを見ると、今にも倒れそう。
上海には地震がないのだろうか?
そのうち、ガイドがこれからの旅程の説明と両替の申し出を始めた。
1万円分の両替。自分は、事前に500元(日本円で7500円くらい)あれば充分と聞いていたし、空港で200元両替していたので、申し出は受けなかった。
ああ、これは現地通貨を掴ませといて使わせるつもりだなと感づいたが、商売の邪魔をするつもりはないのでそのままにしておいた。
上海の中心部を抜けると渋滞を抜けてスムーズに走り始めた。
スムーズに走り始めたのは良いのだが、観光バスがどうもかなり年季が入っているらしく、道が悪い場所に入ると、いや、そうでなくてもがたがた言い始めた。
どう考えてもちゃんと整備してないような感じ。
それに加えて時々急ブレーキを掛けるもんだから、寝ようにも寝られなかった。
それでも、寝ている強者は居たけれど。
上海のビルは集中冷房では無いらしく、窓の外にはずらりと室外機が並んでいた。
しかも、室外に出ている2本の柱の上に置いてあるだけ。
それが100機以上も並んでいると異様な感じがする。
良く落ちないなと。
東京でも、こんな光景有っただろうか?
建設現場の足場も大体木で組んであって、しかもそれにござみたいな(多分堅い木だろうけど)ものを渡してあるだけ。
2,3階建てならまだしも、30階建てを超える建築物がそんなんで良いのかなと。
高架道路も側壁が普通の乗用車一台分の高さしかないし、しかも路肩もほとんど無い。踏み外したら、一発で地獄行きなのは目に見えてる。
上海市を抜けて郊外まで来ると、高速道路も普通の平地を走るようになったし、風景も落ち着いてきた。
建物は中国風だけれど、それを除けばのどかな田園風景が続く。
多分、建物を消した写真にしてしまえば、東北の高速道路沿いの写真と言っても誰も気づかないくらい。
日本と同じようにちょっとした都市に入ると工場やら住宅やらのビルが増え始め都市を抜けると田園風景が広がるという繰り返し。
しかし、一軒家の場合は、大抵塀で区画を取り囲んでいて、門が有ると言ったところが、日本と違うところだろうか。
立派な家ともなると入り口に楼閣が有った。
そうこうしているうちに、高速を降りて、第一目的地の烏鎮到着。
水の街、とはいえ上海より南に位置するので、暑くてしょうがない。しかも、完全な快晴。
今日じゃなくて、明日、日食の時にこんな天気になってくれれば良いのにと思いつつ、ガイドが先にトイレに行くように案内していたのでトイレへ。
入り口に分厚いビニールの暖簾が掛かっていた事以外は普通の公衆トイレ。
中国のトイレ事情を事前に聞いていただけにちょっと安心した。
で、烏鎮観光へ。
入り口で、ツアー客がどうかも確認せずに入場券を配っていたけれど、あれは大丈夫だったのだろうか。
烏鎮は運河に面して家が建ち並ぶ水郷。
と言えば、聞こえがよいが、流れている運河はどぶ川。それに建物は今にも崩れ落ちそう。
何百年も前からそのままにしていると言えばその通りなのだが、改修する資金が無かっただけじゃないのかと疑ってしまう。
それが、まあ、味があって良いのかもしれない。
そういえば、ここでミネラルウォーターを買おうとして100元を出したら渋い顔をされた。
やっぱり、こっちで100元出すってのは日本で言えば1万円出すのと同じ感覚らしい。
ここで歩いているうちに一人旅で来ている人達と何となく知り合いになって、一緒に手こぎボート(中国人船頭さん有り)に乗ったりした。
運河の中でボートに揺られていると、なかなか涼しい良い風が吹いてくる。やっぱ、水辺ってのは良い風が吹くもんなんだなと。
水は汚いけれど。
烏鎮の中で、団体で予約してあった料理店に到着。朝と同じく円卓なので、さっき知り合った人達と同じ卓に座った。
一人は、日本語をかなり流暢に話すイギリス人の人。札幌の中高一貫校で英語教師をしているという事だった。
皆既日食ツアーなので明日の日食の事について色々話をする。
みんな当日の天気予報が曇りのち雨だという事を知っているので、明日まで天気が持てば良いんだけどと、誰彼と無く言い合う。
投稿者 桜川 : 2009年08月10日 00:05
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