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2009年08月16日

皆既日食旅行記 in China 3日目後編

3日目後半です。
日食が終わってもイベントは続きます。

上海到着。
多数の人は雑伎団を見るので、雑伎団の建物の前に到着。
ガイドは自由行動組を置いてさっさと行ってしまいそうになったので、急いでメモ帳を出して住所を書いて貰う。
と、よく考えたら、この雑伎団のパンフレットを貰えばいい事に気づいてそれを言ったら、人数分パンフレットも持ってきてくれた。
で、自由行動へ。
自分としては歩いて中山公園まで行ってくるつもりだった。
が、周りの人にどこへ行くのか聞いていたら、ワイタン・南京東路まで行って買い物をするというおじいさんと娘らしき二人連れが居たので、一緒について行く事にした。
おじいさんは、昔上海に一回来た事があるという事で詳しそうだった。

そこの道でタクシーを拾おうとするのだが、なかなか捕まらず。結局、大きな通りまで出る事になった。
大きな通りに出て手を挙げてもタクシーは止まらず。そのうちに、現地の人に中国語で話しかけられる。
手振りからすると、”あっちだ”と言っているようなので、どうやらタクシーが止まってはいけないゾーンのよう。
それで交差点から少し離れたところで、手を挙げるが止まらず。
困っていると、一緒に歩いていたおじいさんが、交番か警備員室みたいなところに詰めて居る人達に中国語で話しかけ始めていた。
どうやら、タクシーを呼びたいと言っているらしいのだが、通じてないらしい。
と、おじいさんはタクシーの中国語を書き始めたら、理解してくれたらしく、タクシーを止めてくれた。
おじいさんがワイタンと言ったら、タクシーの運転手は没有(メイヨウ=無い)~と言っていたので、何の事かと思っていたら、おじいさんは聞き取れたらしく、上海友誼商城が無くなっていると教えてくれた。

まあ、それでもワイタンは一度行ってみたいし、南京東路に商店は有るだろうからと思って、なんか、運転手がごちゃごちゃ言ってるのに、知道了(チータオラ=わかりました)と言ってしまった。
それを言ったら、運転手は分かったよと言う感じで車を動かし始めた。
すぐに高架道路に入ったが結構な渋滞。
そういえば、この時間帯、もしかしてラッシュアワーだったのかと思いながら、ちょっと焦っていると、道が流れ始めてなんとかワイタンに到着。
着いた時点で、もう20分以上経過。(自由行動時間は1時間半)

しかも、そこかしこ工事中。おじいさんも7,8年前に来た時とは全く違うと言っていた。
とにかく、一度来た事ある人からしてそう言う状態なので、3年前の地図では全く太刀打ちできず。
道路の名称も変わっているし、ほとんど位置が特定できずに迷いまくってしまった。
歩いている道の名称が持っている地図には載っていないというのが、とにかく致命的だった。
途中から夕立のような雨が降ってきたので余計状況が悪くなり、結局南京東路の入り口に着いた時には集合時間まで30分を切っていた。

南京東路に着いてから何もしていないのだが、しょうがないので、帰りのタクシーを止めようとした。
しかし、雨が降ってきたので現地の人がタクシーに乗るらしく、全く空きタクシーが来ず。
確かにさっきあれだけ走って20元(=300円)なんだから、現地の人でもタクシー使いたくなるよなと思いつつ、歩きながらタクシーを捕まえる事に。だが全然捕まらず。

そのうちに南京東路の途中に地下鉄が有るとガイドブックに書いてあったのを思い出したので、地下鉄の有るだろう場所まで歩く。
と、地鉄(中国では地下鉄の事をこう呼ぶ)のマークが有ったので構内へ入る。
当たり前だけど、構内は土砂降りの外とは違って至って静か。
券売機の使い方は旅行に来る前に事前に調べてあったので、駅の名前もすぐ分かった。
3人分買うのはどこかなと探していると、さっきから日本語で話しているのが聞こえたのか、
現地の人が、”ここ押せば3人分買えますよ”と日本語で教えてくれた。

3人分で9元(=135円)たった4駅(2kmくらい)だけど、やっぱり物価の違いというものを感じる。
南京東路駅のプラットホームにたどり着いた時、集合時間に指定された時間までは、この時点で後5分。
静安寺の駅に着いてからは、ガイドブックを頼りに道を進む。
ワイタンと同じように迷ったらまずいなと心配していたが、こちらは通りの名前もすぐに見つかったし、雑伎団の建物が有る通りもすぐに見つかった。
しかし、通りに入った時点で雑伎団のショーの終了時刻も過ぎていた。

で、早足で急ぐ。らしき建物を見かけたので近づいてみるが人影無し。
まさか、置いてかれたか。と思ったが、すぐ横を見慣れた観光バスが走っていった。
それで隣の敷地で有る事に気づいて、急いでそちらの方へ。何とか1号車は待っていてくれた。

集合時間に完全に遅れているので、ガイドの人およびツアーのみんなに平謝り。
まさか、ここまで遅れるとは思っていなかった。
やはり、個人行動はよっぽど余裕持って行動しないと駄目だと思い知った。
話を聞いてみると雑伎団の建物出てから10分も経っていないという事だったので少し安心した。
これだけ夕立に降られるんだったら、大人しく雑伎団見ておくべきだったなと思いつつ。
しかし、街を彷徨ったり地下鉄に乗ったり、まあ良い勉強になった。

雑伎団の建物を出発して、今日の夕食のレストランへ。
今日は、結構広い建物で色んな料理屋が集まっているフードコートみたいなところだった。
ここの料理は結構辛くて、子供は敬遠してたような。
天文台で働いている人と同席になって、色々な話を聞いた。
色んなところから伝わってきた話によると、上海は日食当日、雨だったという話。
本当に運が良かったんだなとあらためて実感する。

夕食が終わった後、ガイドがショッピングセンター連れて行くと言っていたので付いていったが、延々と10分~15分くらい歩かされる。
で、付いた先が、芸術~~という建物。何がショッピングセンター??と思いながら、入らされるので館内に入る。
で、中に入ると、係員が彫刻の素晴らしさを語り始める。それも終わって一通り館内を眺めると今度は2階へ行けと言う。
2階も同じような感じなのかなと思っていると、そこは全フロアお土産物屋。
あ、なるほど、ショッピングセンターね。となんか苦笑してしまった。
中国のお土産物屋は値下げ交渉前提で値段が書いてあるので、原価の3,4倍は当たり前のように吹っかけてあると聞いたけれど、正にその通り。
なんか、ドラクエ3のアッサラームの街を思い出してしまった。(年がばれるな(笑))
先日のコンビニと今日のサービスエリアで、大体の市価を押さえていたし、事前にインターネットで中国の物価は下調べしてあるので、全く手を出す気にはならなかった。
そう言えば、この店でどれくらいの人が言い値で買い物をしたのだろうか。

しばらく歩き回っていたが、買う物も無いので、一階に降りて店の前に来ていたバスに戻った。が、なかなか、店の中から全員戻ってこない。
多分、ガイドが声掛けるの待っているんだろうなと思いつつ、先にバスに戻ってきていた人達と雑談。
まあ、ガイドの旅行会社もリベート貰ってるだろうし、そう簡単に撤収する事なんて無いだろうなと。
30分以上経ってようやく全員戻ってきた。

で、一日目と同じホテルに到着。同じような手順でガイドが鍵を持ってきてロビーへ。
後で一人旅同士で部屋に集まって画像交換する約束をしていたので、集まる時間を決めて、部屋に入った。
さっと風呂を浴びてと思って風呂を見たら、ただのガラス張りのシャワー室。
ああ、昨日一部の人が言っていたのはこの事だったかと思いつつ、まあ気にならないので普通に使った。
お湯側に回すとすぐに熱湯、水側に回すとすぐに水になるのは手こずったが。
なんか、一昨日も今日も人によって部屋のクラスが違ったらしい。

シャワーも浴びたので、集まると言っていた部屋へ。
行ってみると、その部屋の人はもう準備を始めていたが、他の人は来ていなかった。
フリーのインターネットが使えるホテルだったので、しばらくネットを見て過ごす。
ネットの情報を見ると、奄美・トカラも全滅だった様子。国内では硫黄島の動画のみがアップされていた。

しばらくすると、みんな集まってきて一つのパソコンにデータを集めようという事になった。
なんか、自分はコンパクトカメラなのがちょっと申し訳ないなと。
多分、他人が撮っていないであろう、皆既日食中の辺りの風景を撮った動画を提供。
デジカメ上で動画を見る方法を忘れていたので、ちゃんと取れているか心配だったが、結構きちんと撮れていた。
あんまり解像度は良くないけど、案の定周りの景色を写す事まで気が回っていた人はいなかったらしい。
感度が追いつかなくて、かなり真っ暗に映ってしまったのもまあご愛敬か。
解像度が最高解像度でないのを後で悔やんだ。

しかし、色んな人の動画・写真を見たけれど、やはり見た時の感動が蘇る。
皆既日食を最初から最後まで動画で撮っていた人がいて、再生して見ていたけれども、皆既日食の6分間って、こんなに長かったっけという感じがした。
実際の現場で見ていた時は、もう終わってしまうのかという感じだったのだけれど。
その後、天文関係やら写真関係やらの色々な話。
デジカメのソフト部分を仕事でやっていた事があるし、天文関係も昔から興味があったから、何とか付いていく事が出来た。

この集めた動画・写真集については先日DVDで送ってもらった。(ありがとうございます)
写真が趣味の人が多かっただけあって力作揃い。
自分は、コンパクトカメラのみの装備だったのでありがたすぎる。
本当に何というか良い輪の中に入れて良かったと思った。
自分の部屋に戻ったのは、現地時間で1時過ぎ。
今日一日、本当に記憶に残る一日だったなと、心地良い疲労感を感じながら眠りについた。

投稿者 桜川 : 2009年08月16日 11:18

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