今回の円高、大きな要因としてあるのが、
2010年の1月から6月の貿易黒字が3兆3千億円まで回復している状況だと思われます。
特に自動車業界は国内の販売台数の伸びは(輸出台数に比べればですが)鈍いですから、
国内の賃金を払う為に、輸出の決済で積み上がったドルを円に変えるという傾向は強くあるでしょう。
他の輸出企業も同じ状況にある企業が多いと予想されます。
そういう状況があるのですから、円高を抑制するためには、
日銀が円を発行して、輸出企業の余剰ドルを買い取ればいい、
と思うのですが、どうでしょうか?
中国は、実際に余剰ドルを銀行から買い上げているという話を聞きました。
輸出企業から買い上げる場合、直接、為替市場から買い上げている訳ではないので、為替介入にはならないのでは?
と、思います。
買い取ったドルをどうするのかですが、これまでのように米国債を買い支えることに使うのではなく
日本国内企業からの輸入が多い企業・国への特別融資とか
先行的な資源備蓄(特にレアメタル)に使えば、日本の国益にもかなうはずです
中国は積み上がったドルで資源外交を繰り広げている訳ですから、負けるわけにはいかないはずです。
とにかく、通貨の価値が上がっている時こそ、
逆に国際金融市場で主導権を握るチャンスです。
今こそ、日本の未来のために財務省・日銀には決意と底力を見せてほしいです。
PS.
ちなみに、参考にした貿易統計。
あれだけ、輸出不振だといわれた2009年分でも2兆円の貿易黒字出しているのは、
日本企業の底力でしょうね。
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