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サンフランシスコ旅行記
入国2日目(2010年9月24日)中編

サンフランシスコ旅行2日目の中編です。
ウインチェスターミステリーハウスのガイドツアー中心です。
IMG_0848s.jpg

<入国2日目(2010年9月24日)中編>

最初に部屋に入るとガイドの人のインストラクションが始まり、この館の概要も話された。
ちなみに、このツアーはホームページからして日本語の案内はないので、完璧にアメリカ人向けのツアー。
多分、参加している人達は、自分達以外は現地のアメリカ人。
まあ、S君はアメリカ在住だから、アメリカ人と言えば、アメリカ人なのだけど。
写真撮影は許可されていないという説明が有ったので、写真は取っていません。
写真撮影が禁止になる前に撮ってきた人がいるので、リンクしておきます

ウィンチェスターミステリーハウスに興味を持ったのは、評価サイトにアメリカ人の書いた評価が、
very good とvery badに二分されていたから。
それだけ評価が分かれるツアーってどういうツアーなんだろうなと。
玄関入ってすぐのフロアで、その片鱗が見られる。
一番最初に案内されたのが、壁に据え付けられた扉。
扉を開けると壁とこんにちは、という感じの扉。
ここからして、面白いと感じる人と、どうツッコんでいいか分からない人が分かれるような気がする。

通路を進んで次に案内されたのが、先の無い階段。
階段の先に天井しかない階段。
こんな風にこの建物には意味の分からない建築が一杯。
元々、占い師に、増築しないと幽霊にたたり殺されると言われて
増築された建物群だけに、用途とかあまり考えなかったのかもしれない。

建物自体が訪問者を想定していないので通路も変な作り。
階段が妙に幅がなかったり段差が一様でなかったり、歩きにくい。
後から気づいた事だけど、ツアーの終わりまで一回も建物の外に出なかったので、
ツアーで歩いた全ての部屋(20部屋以上有った気がする)は繋がっていたらしい。

途中で、日本や中国から取り寄せた食器とかインテリアで埋め尽くされた部屋も有った。
カリフォルニアまで来て、書画とか茶器とか見るとは思わなかった。
やはり、どこの国でも金持ちって、世界の色々なところから家具を集めるのが
趣味になるという事なんだろうか?

召使いを呼び出す装置とかも、1900年代初頭の施設なので、
無線とかは無く、全てワイヤー(銅線)で繋がっている形。
すごく昔の映画とかで時折見かけるけど、本当に使われていたんだなと。

家全体としては、ゾンビが出てきそうなちょうど良い朽ち具合。
2階、3階とかで床がみしみし言うのはとても趣がある。
流石に危険なところはロープを張って入れなくしていたが、
アメリカだけに、一度床が抜けたところにロープ張っているだけじゃないか
と思うくらいな、適当なロープの張り方に見えた。

しかし、エレベータとか暖房システムとか、この時代の建物に
とっては最先端過ぎるシステムが完備されているのは感心した。
エレベータは実は、とてもアナログな方法で実現されているのだが、
それは次のツアーで明らかにされる。
途中で昔の台所・暖房の設備が有って懐かしがっている(アメリカの)おばさんがいた。

人間の身長の3倍くらいは有ろうかというステンドグラスが廊下で突然出現して、
この建物の中で一番大きいステンドグラスだという説明が有った。
当時の値段で確か10000$くらいと言っていた。
ちなみに当時の平均的な労働者の所得が月2$くらいと言っていたから、
今の感覚だと10億円(本当か?)というところだろうか。
このステンドグラスが全く太陽が差さない場所に設置されているのは、この建物ならでは。
勿体無さすぎる。

3階くらいまで上がって、昔のこの建物を白黒写真を見させられた。
そこには7階建てくらいの塔部分が写っていた。
そして、隣の崩壊状態になっている部屋を指差しながら、
大地震が有って、ここから崩れたんだよね、とかこともなげに言った。
7階建ての建築物が倒れるってのは相当の事だと思うんだけど。
アメリカの内陸から移住してきた人だから、カリフォルニアに地震が多いと知らなかったらしい。

しかし、階段上がった部屋の地上からの高さも一定ではないし、
階段が中途半端についていたりするので、何階にいるか分からない。
増築する事が前提の建物なので、
家主の方も、むしろ、最後の方は設計とかどうでも良くなったのではないだろうか?

さすがに金持ちの家だけ有って高価な家財道具+物品が一杯。
パイプオルガンも有ったし、チェンバロらしき物も有った。
もちろん、でかいダンスホールも。
パイプオルガンとか、チェンバロとかは弾いてみたいなと思うのだけれど、
多分、保管状態は悪いだろうから、良い音は出ないだろう。

1881年から増築開始。
はじめから豪邸だったのだろうけど、100部屋を越える部屋を
占い師からの助言だけで作ってしまうなんて人間の執着心って凄いんだなと。

最後に館の部屋の数とか窓の数とかが話された。
結局1.6Km歩いた事になるらしい。
それもミステリーだよね、みたいな事も言ってアメリカ人はウケていた。

ツアーが終わって、扉を開けると、そこは見慣れた場所。
さっき、土産物を物色していた土産物屋。
少しまた散策しながら、外に出て、次のツアー(Behind the scene tour)を待つ。

待ちながら、この建物の建築を請け負った業者とかどう思ったんだろうとかいう話になった。
意味の分からない部屋とか階段を作るとか拒否しなかったんだろうかと。
まあ、でも、客として良い客なので、疑問に思いながらも仕事は請け負ったんだろうなと。

そのうちに、さっきのリスが木の上をうろちょろし始めたので、
そういえば、アメリカでは野良犬とか野良猫とか居るの?という話になった。
S君によると、野良猫は見ないけど、野良リスや野良スカンクが多いらしい。
車に轢かれていたりして死んでいると、スカンクの猛烈な臭いの素が、
そこらじゅうに撒き散らされるらしい。

待ち番号が0番なのが少し気になったが、そのうちにアナウンスが有ったので、
gardenの入り口まで行くがガイドらしき人影は見つからず
庭の先の方から呼ぶジェスチャーが聞こえたので行って予約確認書を見せると、そうだという答え。
典型的なアメリカ人の(体の細い)おじさんという感じの人だった

いきなり建物の倉庫へ連れていかれる。
裏側を見せるツアーなので、ヘルメット装着。
全体的に、館がどう維持されたかというツアーなので、個人的にはこっちも凄く面白かった
こっちも写真撮影は禁止。
写真が無くてすいません。

建物全体に水を供給するためのポンプとか貯水塔とか。
温水も供給していたらしい。
これが、1900年代初頭の施設で有ると思うと、どれだけ先進的であったんだろうなと。

今、駐車場になっているところは全て庭だったらしい。
一番敷地面積が有った時には、現在の40倍の敷地面積が有ったんだとか。
自家栽培の畑が有って、野菜とかは全て賄っていたとか。
噴水のある庭とか見ると、バイオハザード?(ゲームの方)を思い出してしまう。
作りかけの部屋とか、外側からしか見えない扉とか、内側から存在すら
分からない部分が有るとか、芸が細かいなと。

発電機(しかも工場で見るような大きさ)の為の部屋とか有るのを見ると
やっぱりバイオハザードだなと。
時々、メンテナンスの為に試運転するけど、ちゃんと動くらしい。
バイオハザードの建物のデザインした人、来てたんじゃないかと思ったくらいだった。
IMG_0851s.jpg

建物の外側の説明を終えて地下へ。
建物のメンテナンス要員だけが使っていた通路なので、装飾も全く無く、無機質な通路が続いているだけ。
そういうところは、昔も今も変わらないんだなと。
流石に、地下は、無駄な通路とかは無かったような気がする。
館の裏側を通っているので、さっきの(表の)ツアーの他の時間帯のガイドの声が時々聞こえる。
表のツアーでの余計な建築物が地下通路に突き出ていたりして、地下ツアーの醍醐味だなと。

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    桜川 明竜
    埼玉県富士見市在住。
    普段、口数少ない方だが、
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    たくさん抱えているので、本当は乗り始めると止まらない。
    職業はシステムエンジニア兼プログラマ。
    パソコン・音楽・三国志をこよなく愛するが、
    なぜか、法律・心理学・科学技術全般にも詳しい人間。
    趣味として、作曲、小説書きもする。
    突然連休中に一人で島旅に出かけたりもする。
    速読術、速聴を独学で齧った。
    以上のため、様々な分野の本を乱読する。
    夢は、
    社会的にインパクトの有る事業を創る事。
    一流のシステムデザイナーになる事。
    および、メガフロートと有人宇宙船を私有する事(ほぼ不可能ですが)。
    だから、夢想家だと言われます。
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このページは、桜川が2010年12月 6日 18:53に書いたブログ記事です。

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