忘れない事

忘れたくても忘れられない人はたくさん居ると思いますが、
これから大切なことは、この大災害を忘れないことだと考えています。
そして、復興に対して障害になるような事は絶対にしないと決意することです。

結果論でいろんな人の判断を批判する事は出来ますが、
断片的な情報のみで決断することの難しさを考えれば、私には簡単に批判することはできません。
今回の大災害では、どんな立場の人でも１００点の対応を出来た人はいなかったでしょう。
もちろん、将来的に同じような大災害が起きた場合への対応体制を熟慮する事は重要です。
しかし、それが犯人捜しにつながってはいけないはずです。
（もちろん、賠償、保険金支払い等の問題については法律に基づいて粛々と行われるべきですが）

大切なのは、この大災害を全ての教訓とすること、です。

関東大震災も、二度の世界大戦も、オイルショックも
日本は、いくつもの試練を乗り越えてきました。
試練を乗り越えるたびに、より強い国に生まれ変わってきました。
今の日本の技術水準の高さも試練に屈せずに乗り越えてきた証拠でしょう。
だから、この試練を乗り越えてより強い国に生まれ変わることを確信しています。

これから１、２年は、政府の財政は被災地の復興に重点を移さざるを得ないでしょう。
直接の被災地でない場所の大多数の人に出来るのは、
政府の財政支援無しでも、電力の制約があるとしても、知恵を絞って経済・生活を回していく事だと思います。

私たちの祖先が数々の試練を乗り越えてきたように、
今の現役世代に課された試練だと思っています。
私たちの手で、乗り越え、そして未来を取り戻しましょう。

今年の桜が見れなかった人達のためにも、一生懸命に生きなければいけません。
来年の春は、日本中で幸せな気持ちで花見ができるように。

PS.
被災地の情報取得の障害になるので、
これまで災害対策情報のサイトにアクセスするのを意識的に避けていたのですが、
サイトの情報を見て今回の大災害の規模を改めて実感しました。
特に避難所の数がとてつもない数です。

首相官邸災害対策ページ
防衛省

地震発生が１４時４６分、岩手県知事からの災害派遣要請が１４時５２分、
宮城県知事からの災害派遣要請が１５時０２分。
１５時０１分には、映像伝送用のヘリが離陸して、１８時２５分には陸自が救援活動を開始。

昼間に起こった災害という点はあるにせよ、この初動の早さがもっと酷い犠牲が出るのを
防いだと言って良いでしょう。
実際に救出者は２万人近くに達するという情報です。

本当に自衛隊を始め、現地入りして支援活動を行っている人達には頭が下がるばかりです。