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隠れ家の一室で出版の未来を垣間見る

6/12に渋谷co-ba libraryでのセミナーに参加してきました。
講演者は、
もしドラの編集者として知られる加藤貞顕氏と、
この出版不況の中でヒット雑誌を生み続ける戸川貴詞氏。
普段では聞けない話がたくさん聞けて良かったです。
子供の頃から本の虫で、正確に数えたことは有りませんが、
これまで読破してきた本は2000冊を越えます。
その為、出版業界の最前線で活躍するお二方の話は大変興味深かったです。

少し、出版業界の現状を学んでから臨んだので、
出版業界の置かれている苦境の話はかなり納得できるものでしたし、
これから、業界をどのように変えていきたいか、どのように変わらなければ行けないのか、
示唆に富む話が一杯有りました。

その中で印象に残った話を2つほど。

電子化をするとどうしても紙媒体より利益率が下がってしまう。
ということは、予算も少なくならざるを得ない。
それをどうするかを考えなくてはいけない。
加藤氏は、その為に何をしようと企てようとしているのかを語っていました。

戸川氏は、加藤氏と一緒に出るということに配慮したのか、
もしドラを引き合いに出して、
「顧客の求めるものから始めなければいけない」
等、どこまでも読者にとっての価値が重要なんだということを力説していました。
そして、読者の期待を越えることで、認識していなかった求めているものに気づいてもらうのも編集者の役割だとも。

最後に質疑応答時間があったので、これだけは一回出版関係で働いている人に聞いてみたいなと思っていた質問、
「情報の電子化が進むとしても、あなたが、最後まで紙媒体で読みたい本はなんですか?」
を投げてみました。

返ってきた答えは本当に本に対する愛情が感じられるもの。
ちょっと感動してしまいました。
プライバシーの問題も有るので、ここには書きませんが、
やはり、思い入れの有る本は最後まで紙の本で見たいものなんだなと。

その後、懇親会もあり、たくさん刺激をもらいました。
時間の半分はco-ba libraryの本棚にどういう本が並んでいるか確認していたような気がしますが(笑)

とにかく、本大好き人間には楽しいイベントでした。
機会を作っていただいたco-ba libraryさんとGREEN GIRLさん、お二方に感謝です。

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プロフィール

    桜川 明竜
    埼玉県富士見市在住。
    普段、口数少ない方だが、
    くだらないアイディアと天然ボケ気質を
    たくさん抱えているので、本当は乗り始めると止まらない。
    職業はシステムエンジニア兼プログラマ。
    パソコン・音楽・三国志をこよなく愛するが、
    なぜか、法律・心理学・科学技術全般にも詳しい人間。
    趣味として、作曲、小説書きもする。
    突然連休中に一人で島旅に出かけたりもする。
    速読術、速聴を独学で齧った。
    以上のため、様々な分野の本を乱読する。
    夢は、
    社会的にインパクトの有る事業を創る事。
    一流のシステムデザイナーになる事。
    および、メガフロートと有人宇宙船を私有する事(ほぼ不可能ですが)。
    だから、夢想家だと言われます。
    でも、夢は大きく持ちたいものです。

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このページは、桜川が2012年6月17日 01:00に書いたブログ記事です。

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